zenioのゲーム記録

自分用ゲームプレイ日記

【レビュー】戦場のヴァルキュリア(PS4リマスター版)

2008年発売の第二次世界大戦風の世界観で繰り広げられる戦術シミュレーション。基本はリアル路線と見せかけて槍からビームを撃ったり戦車の弾を盾で跳ね返す超人が数名出てくる。戦闘はターン制で、自ターンに割り振られたポイントの分だけ自ユニットを動かせる。キャラを選択するとTPS視点になり、兵種ごとに決まった移動量だけフリーで移動出来て、一回の攻撃行動ができる。

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プレイフィールはカジュアルなXCOMという感じだが難度はそれなりに高い。2008年のゲームにしては完成度が高く、今プレイしても普通に遊べる。シナリオもまあ適度の山あり谷ありで悪くはない。

ゲームのシステムのポテンシャルは非常に高く、神ゲーにもなり得る可能性があったと思うがいくつもの味付けの失敗が重なってやや残念な評価に落ち着いた。

かなり惜しい。

 最大の欠点は敵の配置が固定でマップ攻略にもギミックが重要な役割を果たすマップが多く、最適解を探す詰将棋寄り的なプレイ感覚になる点。これはプレイヤーの好みにもよるが、敵の配置と出現パターンさえ覚えておけば楽勝というのはこの手のゲームに求めていることとは少し違う。特に敵のターンで突然出現した増援がそのターン内に行動してこちらの指揮車を背後から攻撃して一撃轟沈でゲームオーバーというのはかなり違う。指揮車の一撃落ちパターンは他にも何度かあるが、理不尽感が高すぎる。

 

あとキャラクターの成長システムもダメダメ。キャラクターは「ポテンシャル」と呼ばれる独自のパッシブボーナスやスキルを3~4つ持っているのだが、キャラクターを使って戦功を積ませることで最初はロックされていたポテンシャルが解放されていく。と聞いたら普通の感覚だと、キャラクターは使い込めば強くなるから、好みのキャラを使おう、と思うじゃないですか。

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成長した結果「博愛主義者」という致命的なポテンシャルを獲得してしまったスージーさん。

これは酷い。

パワプロサクセスモードじゃないんだから勘弁してください。ちなみにランダムで付与されるわけではなく、誰が何のポテンシャルを持っているかは最初から決められている。せめて最初にマイナスのポテンシャルを持たせておいて、使っていくうちにそのデメリットが軽減されていくとか、デメリットを超える有益なポテンシャルを獲得するシステムにすべき。

 

あとこの手のゲームで重要なカバーの概念の再現性が浅いのが最も大きな欠点だと思う。土嚢と塹壕へのカバーと草むらでの匍匐は可能だが、何もないところでの伏せや、建物の壁や木箱等ではカバーができないのは痛い。

 

 ゲーム序盤は対戦車兵やスナイパーが攻撃を外しまくるのもかなりストレスになるが、後半になってくると命中精度の高い兵器に持ち替えていくことも可能になり、このストレスは軽減される。

 

あと個人的にツボったキャラ紹介の文章を紹介して終わる。

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そんなもん誰だって得意だわww