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自分用ゲームプレイ日記

【レビュー】Outer Wilds

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22分ごとに超新星爆発を起こしてそのたびに時間が巻き戻る世界で、宇宙に散らばった謎を解き明かしながらタイムループからの脱出を目指すアドベンチャーゲーム

 

ハードSFな世界観と惑星のダイナミックなロケーションがウリで、無重力空間での慣性の強い操作にはやや癖があり、謎解きの難度もそれなり、クリア時間20時間程度の短めのゲームながら、カジュアルではない。

 

ロケーションやギミックは魅力的で、例えば観測するごとに位置や姿を変える量子的なふるまいをする岩、巨大な竜巻が大量に渦を巻く水の惑星、砂時計のように巨大な砂の滝が行き来する双子惑星など、未知の宇宙を冒険する楽しさを十分に感じさせてくれる。またこれらのギミックは単なる演出にとどまらず謎解きと深く結びついていて、パズルを解かされている感じにならないのも良い。

 

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双子星の砂時計

 またタイムループを繰り返す中で蓄積される情報は航行記録という形でカテゴリーに整理されて記録されるため、次に何をしてよいのか見失ったときもこれが大きな探索の助けになる。ちなみに気づきにくいことだが、デフォルト設定では航行記録や翻訳機を使ってテキストを読んでいる間は時間の流れが止まるので、焦らずゆっくり読める。

 

 以下ネタバレ感想

 量子の月関連の謎解きが一番面白かったと思うが、ちょっと疑問なのは、量子のかけらにスカウトを張り付けてマーカーを出したまま視線を切ると、かけらが移動してしまう点。直接現物を見ているわけではないが、マーカーの位置で観測されているのだから、ゆらぎは発生しないと思うのだが…。まあ、それを言い出すと撮った写真を見ている間は観測していることになっているので、ゆらぎが発生しないというのもおかしいような。この認識のせいで、量子イメージングの法則を学ぶ塔では謎解きに苦戦してしまった。

 

量子の月の北極で生きているnomaiに遭遇できるのもかなり演出として劇的だった。ゲームとしては非常に淡々と進むのだが、テキストと遺品で表現される4次元的な世界の広がりがあってこその衝撃だったと思う。

 

宇宙の眼は到着したら神的なものが語りかけてくる展開かと思ってたのだが、やはりただの現象で良かった。眼に観測者が入ると観測者の心象を反射してあんな感じになったわけね。

 

ちなみにコアを取り外して死ぬ死亡エンド以外にもいくつもマルチエンドがあったらしいが、気が付かなかった。

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