【レビュー&軽く攻略】State of decay 2
ゾンビあふれるアメリカの地方の街で、ゾンビの群れをかいくぐり廃墟を漁って食料や弾薬を確保しながら仲間を増やし、拠点を強化していくオープンワールドサバイバルゲーム。
ゲームとしての特色はストーリー要素が薄く(薄いクエストラインはあり)、キャラクターもランダム生成で、ゾンビアポカリプス生活シミュレータ的な遊び方ができる。しゃらくさいストーリーを追うより廃墟を漁って物資をため込むのが好きな人には確実に刺さるゲーム。
基地の強化の奥深さやアイテムクラフトに関してはあまり深みはない。一方で周回要素があり、クリアデータから育てたキャラに貴重なアイテムを満載して次の周回に3人まで持ち込むことができる。また、クリア特典として最初から金をたくさん持っているとか、常に基地に無料の電気と水が供給されるなどのボーナスを得ることもできるので、何度も周回して物資の少ない序盤を乗り越えるのを楽しむことができる。
問題は日本語がないところだが、クエストの進行などは親切なマップマーカーも出るしやることも難しくないのでゲーム進行にはぜんぜん問題はない。チュートリアルを理解せねばならない序盤が少し面倒なくらい。
一応攻略wikiは存在する。
↑一番情報が充実している
やってて気づいた攻略情報を書いておく。
なおキャンペーンモードがメインで、追加施設のアンロックのためにDaybreakを嫌々プレイした。 Heartlandは英語の会話を読むのが面倒なのでプレイしていない。
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2021年度個人的GOTY ノミネート一覧
発売日に関係なく、2021年にプレイしたゲームを勝手にノミネートしてます。
星の数は個人的なお勧め度、最大5
1月
Outward ★★★
サバイバルとリアルな制約のキツいRPG。面白いが盛られた要素の食い合わせが悪い。
State of Decay 2 ★★★★★
ゾンビサバイバル。拠点拡張とキャラ育成がメインでストーリー要素が薄いのが良い。
2月
クロノ・トリガー ★★★
20年以上前のゲームにも関わらず、今やっても普通に遊べる完成度はすごい。
Torchlight III ★★★
お手軽、パッド操作が簡単、エンドコンテンツ薄目
Loop Hero ★★★
デッキビルディング要素は薄く、作業ゲー。
5月
サガ スカーレット グレイス 緋色の野望 ★★★★
低予算サガだが戦闘関連の醍醐味は残っている。あと歴代最凶の高難度。
戦国†恋姫オンライン~奥宴新史~ ★★★ 陣形を考えるのはなかなか楽しい
ミストトレインガールズ ★★ 24時間オンライン推奨仕様はクソ
巨神と誓女 ★★★ 24時間オンライン推奨仕様はクソだが雰囲気はいい
6月
千年戦争アイギス ★★★ よくできているがやや古臭い
御城プロジェクト:RE ★★★★★ 出撃でキャラのレベルが上がるのは良い仕様
7月
7 Days to Die ★★★★★ ゾンビ!クラフト!拠点構築!
8月
Maneater ★★★★★ 単調だが面白い。アメリカ人が作ったエコーザドルフィン。
塊魂アンコール ★★ 見づらいカメラとクセのある操作性で難度調整は嫌い。
The Outer Worlds ★★★ 宇宙版ニューベガス的な何か。序盤で飽きた。
9月
HADES ★★★★★ ローグライト見下ろし型アクション。かなり良い。
GEARS5 ★★★ グラのいいカバーアクション主体のTPS。若干ダルい。
STAR WARS ジェダイ・フォールン・オーダー ★★★★★ SW版SEKIRO。
10月
RAGE2 ★★★★★ 大味だが面白い
Rift Breaker ★★★ 工程設計要素のないFactrio。
11月
astroneer ★★ 操作性のクセが強い、酔う。同ジャンルなら他にもっと面白いのが…
Neoverse ★★★ 難度とランダム性をマイルドにしたSlay the spire。元ネタより劣化している。
Shadow of war ★★★★ 指輪物語のスピンオフで超大作、作りも丁寧でゲームシステムも挑戦的。神ゲーになるポテンシャルは十分だがあと一歩か。
VA-11 Hall-A: Cyberpunk Bartender Action ★★★★★ サイバーパンク版スナックバス江。大変良いゲームだった。ベネズエラ製とは信じられない。
spiritfarer ★★★★ のんびりゲーかと思っていたら案外忙しい
【レビュー】Outward
プロモーションはスカイリム風だが、ゲーム的にはダークソウル風アクション&サバイバル要素多めのオープンワールドPRG。世界をうろうろしながらクエストを見つけてこなしていく様式ではなく、明確なメインシナリオに沿って進む形式で、序盤で三本に分岐する形になっている。
特色は以下の三点。
・自キャラにレベルアップ等の成長要素がほとんどなく、装備もそこまで強くなく、主にプレイヤースキルと知識でなんとか強い敵を倒していくハードコアな戦闘
・飢えや渇き、不眠等の要素があり、適切な食事、水、睡眠、そして温度管理を要求されるサバイバル要素
・そしてファストトラベルがなかったり地図に自分の位置が示されなかったり、時間切れ即失敗のクエスト(の割にマップ移動で多大な時間を浪費させられる仕様)というリアル寄りの徹底的な不便さ
まず戦闘のシビアさに関しては非常に面白い。再序盤のザコ以外には力押しが全く通用しないので、適切に準備を行い、試行錯誤しながら弱点を見つけて強敵を倒せるようになっていくのは楽しい。
サバイバル要素は実際にはそれほど厳しくない。水と食料の入手は容易だし、だいたい睡眠もどこでもテントを張って寝られるので、フレーバー的な要素にとどまっている。食事で得たバフで有利になったりするので、ここも色々戦略を考える余地があってよい。砂漠での暑さだけはそれなりに面倒。
問題なのはリアル寄りの不便さの部分。とにかく移動にクソ時間のかかる仕様や時限クエスト、食品の時間経過による腐敗、こういったリアリティを出すための不便さが試行錯誤を楽しむゲームデザインと完全にミスマッチを起こしている。特に時限クエストなどは死んだら即イチからやり直しのリプレイ性が高いゲーム(例えばローグライク)でやることであって、長中編RPGでやることではない。
というわけで残念ながら良い素材に過度なスパイスをぶっかけすぎて失敗した料理のようなゲームになってしまっている。が、食品の腐敗とかファストラベルはModで改善できるので、PCでプレイしているならMod導入がおすすめ。コンシューマー版ならご愁傷様です。
自分はイベントの時間制限がどうにも楽しめなかったのでギブアップ。
惜しいゲームだった。