zenioのゲーム記録

自分用ゲームプレイ日記

2020年度個人的GOTY 結果発表

2020年度 個人的GOTY【結果発表】

 【GOTY】 Snow Runner

【次点】 Outer wilds

【特別賞】 Slay the spire

 

2020年は最新の話題作をほとんどプレイしない年だった。ラスアス2、仁王2、ゴーストオブツシマ、サクナヒメ、サイバーパンク2077などなど、そこそこ注目していた作品も出ていたが、あまり気分が乗らなかったり、バグ取り待ちだったり。ゲーム業界的にはPS5とXBOX Series Xの発売やら、ゲーパスやらいろいろ話題があったものの、全部スルーして周回遅れのゲームばっかやってた。今年リリースされたゲームでプレイしたのはSnow RunnerとFallout Shelter Onlineのみ。比較的新しめのゲームも十三機兵防衛圏とOuter wildsくらい。

 

それ以外にもFallout4やらDaysgoneをはじめとして、Farcry5、Watchdogs2など比較的評価の固まった、王道なゲームを中心にプレイしていたが、今年の個人的GOTYは王道から一歩、二歩外れたところにあるSnow RunnerとOuter wildsを推す。Slay the spireは傑作だし派生作品の多さから考えても間違いなく一時代を築いたゲームで今年も相当ハマってはいたが、二年くらい前からプレイしているので特別賞に留める。

 

【2020個人的GOTY】Snow Runner

これはゲームとしてはかなり人を選ぶゲームだが、もともとクロカンは好きだったのと、車も買い替えたのでオフロードに興味が出てきて、自分にとってはストライクな作品だった。ジャンルを規定するならオフロード走行シミュレータとでも言えばいいのか、重くてでかい貨物を載せたトラックで狭い道やら泥や雪にはまる道やら凸凹で車が横転しまくる道を乗り越え、荷物を無事に届けたときの達成感を楽しむゲームだ。オフロード走行の知識があるとなお楽しい。無骨ででかいトラックやクレーンを乗り回すわりに操作には細心の注意を払うことを求められるという、繊細なんだか豪快なんだかよく分からんゲーム。ミシガンやアラスカ、ロシアのタイミル半島などの美しい大自然を楽しめる点も魅力。

あえてこの尖ったゲームをGOTYに推す理由は、王道のオープンワールドゲームにやや食傷気味なところもあって、ゲームというよりシミュレータの面白さを追求したこの作品が一服の清涼剤というか、意外と新鮮で楽しめたところか。物見台の開放やアップグレード部品の宝探し、タスクをこなして通行不能なルートを開放したり、施設を稼働させて行って災害を受けた地域を復興させていくという、ゲーム的な面白さも上手く取り入れられており、素朴なだけのゲームではないのも良かった。

 

 【次点】Outer wilds

謎解きゲームとしての完成度もさることながら、独特の余韻と、世界の四次元的な広がりが素晴らしかった。マップそのものはそこまで広くないものの、太陽を中心とした個性的な惑星のそれぞれのロケーションのダイナミックな美しさという三次元的な広さだけではなく、ゲーム内テキストによって表現される世界の歴史的な奥行きや、現実の量子力学やワープ理論に関する知識がそのままゲーム内の謎解きに応用できるという、この広がりの深さを感じさせられるプレイ体験だった。本当にいいゲームだった。

別にこちらが大賞でも良かったが、単にボリュームの面でこちらを次点とした。

 

 【特別賞】Slay the spire

今年一番はまっていたのがおそらくこれ。買ってすぐやった時は全キャラで一通りクリアして終わったが、久々にリプレイしてみるとこれがまた面白くて、アイアンクラッドアセンション20クリアと全トロフィーのコンプまでやった。この記事を書いている今現在もサイレントのアセンションモードに挑戦中。これだけ時間を空けてリプレイしても面白いゲームはそうそうない。一周が手軽で、ゲームバランスが神がかっていて、展開次第で次から次へと新しいシナジーが見つかっていく面白さがあって、本当に飽きない。

 

【来年の展望】

 サイバーパンク2077はグラフィックボードをRTX3000番台に更新してからやる。まだ現状バグも多いようなので、先送り。

 

 ゴーストオブツシマはなんとなくやりそびれて居ていて様子見状態。廉価版待ちでもいいような気にはなっているが。どこかでやるかもしれない。

 

あとはEpicのせいでsteamのリリースが遅れた「Outer world」と「MANEATER」もやりたいが、こちらは十分安くなれば買う。Epic先行発売ゲームは絶対に定価では買わない。

 

その他、2021年中に出るかどうかはまだ定かではないが「Horizon Forbidden West 」、「God of war(続編)」「ELDEN RING 」も出るならPS5を買うタイミングかもしれない。3月にゼルダBotWも出るらしいのでそこにも注目。

 

あとSteamのセールで既に買って積んである「Torchlight III」はプレイ予定。

 

「Satisfactory」も積んであるが、EAが終わってから手を出したいと思っている。

【レビュー】SnowRunner

これは人を選ぶ大傑作だ。

アップダウンの激しい山中や湖沼の中、泥濘や新雪の中をオフロードカーで掻き分け、這いずり回り物資を届けて経験値と金を稼ぎ、新しい車やカスタマイズを購入し、さらに深い泥の中に突っ込んでいくゲーム。

 

www.youtube.com

 

デフロックとかマッドテレーンタイヤとかそういうワードにピンとくる人なら間違いなく買い。MadRunnerという前作も存在するが、操作性とかオープンワールドの復興要素とか、色々良くなっているので本作が今のところ一番おすすめ。

 

さて、このゲームのどこがそんなに傑作なのか語る。

世の中にはクロスカントリー(通称クロカン)という車のジャンルがあって

例えばベンツのGクラス

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Gクラス

JEEP ラングラー

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トヨタ ランドクルーザー

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スズキ ジムニー

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などなど。現在流行中のSUVの源流とも呼べるジャンルで、この車の用途は「クロスカントリー」の名前の通り、国境の道なき道を走るような、悪路走破性を重視した車を指す。ヘビーデューティでカッコいいので、街中でしか乗らない人でもファッション的に選ぶことが多い車種でもある。

 

一度は自分の車でハードなオフロードを走破してみたいと考えるクロカンユーザーも多いはずだ。だが、オフロードでは車に傷がついたり壊れたりは日常茶飯事だし、オフロード仕様のカスタムをするにはそれなりに金もかかるので、なかなか実際にやる機会はない。それどころか切り替え式の4駆モードさえ一度も使わない人も多いらしい。オフロード走破のためのロマンあふれる大層な機能がクロカンにはいろいろあるのに、使う機会がないのである。

 

そんな機能をフル活用しながらオフロード走ってみてえ!という夢を叶えてくれるのがこのSnowRunnerだ。世の中にスピードを競うレースゲームは数あれど、泥濘や新雪の中をローギアでちんたらデフロックやウインチを駆使して這いずり回るようなゲームは他にない。ゆえに本作は傑作なのである。

 

ゲーム開始後にプレイヤーに支給される車がこちら。

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シボレーCK1500、ピックアップトラックである。

洋画でよく見るゴツくてカッコいいけど日本のどこで使うんだというようなロマンの塊、ピックアップトラック。さらに写真の右下を見てほしい。AWDとデフロックというインジケータがそれぞれ表示されている。

AWDは全輪駆動で、この車は二輪駆動と四輪駆動がオンオフ切り替え式のパートタイム4WDなのである。フルタイム4WD全盛の時代において、パートタイム4WDの無骨な道具感が実にいい。かっこよすぎる。

その上、カスタムパーツとして切り替え式デフロックがついている。(初期状態ではついていない。ゲームを進めてカスタムパーツを発見する必要がある)

デフロックというのはディファレンシャルギア(通称デフ)をロックする機構のことで、デフというのは差動装置のことだ。車が曲がるとき、左右のタイヤは内輪と外輪として回転数に差が生じる。そのため、左右のタイヤが一本のシャフトで直結されていると、左右のタイヤのどちらかがスリップするためスムーズに曲がれないなど、問題が起こる。そこで、このデフが左右のタイヤのシャフトの間に入り、左右のタイヤの回転のズレを吸収数することでその問題を解決する。

という非常に重要な機構なのだが、一つ弱点があって、片方のタイヤが地面から離れるなどして空転してしまうと、デフの機能でエンジンから伝わるトルクが全て空転している側のタイヤに逃げてしまって、もう片方のタイヤにはトルクが伝わらないため車が動けなくなってしまう。これは凸凹の悪路ではよくあることで、そのため、このような場合にデフを無効にする機構がデフロックだ。LSDという同様の機構も存在するが、LSDは複雑な機構でそれなりに高価な貴族の嗜みのようなものなのでこのゲームには登場しない。このゲームには無骨なものしか登場しない。

 

デフロックの偉大さはこちらの動画を見ていただきたい。

 

対角線上の前輪と後輪がそれぞれ浮いて空転してしまっている「対角スタック」という状態でトラックが立ち往生しているが、デフロックを有効にした瞬間ズルズルと前に進みだすのがお分かりいただけただろうか。このゲームは対角スタックからデフロックで脱出するという体験ができる唯一無二のゲームなのだ。

  

ちなみに散々クロカンについて語ったが、クロカンはこのゲームにおいては探索や偵察などの補助的な要素に用いられるもので、主役はトラックによる物資輸送だ。これがまた楽しい。まずほとんどのトラックがボンネット型という点!

 

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日本でよく見かけるのはエンジンの直上に運転席が設置されているキャブオーバー型だが、やはりカッコいいのはボンネット型である。これだけでもカッコいいのに、さらにクレーンが積めるんですよ!!

 

 こんなの嫌いな男の子がいるわけがない。

あとヘッドライトつけたときなんかも旅情があってよい。

テールの赤いランプが川に反射してるのもいい。

さらに有料DLCを購入するとこのKhan 39 Marshallが手に入る。

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Khan 39 Marshall

賢明な読者諸氏はすでにお気づきのことと思うが、コイツはロシア製SUV「UAZ Hunter」の軍用モデルなのです!!!!

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ロシア製SUV UAZ - Hunter

このオシャレさと無骨さが同居したロシア車らしからぬ洗練されたフォルム。かっこいいですがもともと80万円くらいなのに輸入すると400万円くらいかかるうえにしょっちゅう壊れるというロマンの塊、UAZ-Hunterです。こんな車に乗れるゲームが他にあるでしょうか?

 

というわけでSnow Runnerは傑作です。

【レビュー】Watchdogs2

 

ちょい未来のサンフランシスコを舞台にしたオープンワールドゲーム。

リアルに再現されたサンフランシスコを舞台に、ハッカー集団のメンバーとして大企業にテロによる戦いを挑む物語。

ゲーム自体はグランドセフトオートシリーズと非常に類似したお使いゲーではあるが、特徴は主人公がハッカーであるため、他人の持っている携帯や街中の至る場所にある監視カメラ、ネットに接続された自動車、信号や配電盤などのインフラ機器をハッキングして自分に有利な状況を作り出して戦うところが独特だ。銃撃戦も可能だが、ほとんど銃撃を行わなくても進行できる点ではステルスゲームにも近い。

このゲームの面白い点もここで、一般人に対しては個人情報を盗み見たり口座の金を自分の口座に振り込ませたり、敵に対しては隠し持っているグレネードをハッキングによって起動して爆殺したり、犯罪者データベースを改ざんして警察に緊急逮捕させたり、ほかのギャングをけしかけたり、魔法や超能力レベルのハッキング能力を使って街中で散々悪戯に興じれるところが面白い。またラジコンカーやドローンを使って敵地に潜入し、同様のハッキングによる攻撃が行えるため、自分は安全なところで車に乗って脱出の準備をしながら、遠隔操作のラジコンで敵の拠点を滅茶苦茶に荒せるなど、この点も非常に楽しい。

大きな欠点は特にないが、比較で言うならシナリオが起伏に乏しく、メッセージ性はあるがエンターテインメント性が薄い点と、ドライビングについては作り物感があり、この辺りではGTAシリーズに劣る。

 

 

以下ネタバレ感想

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