zenioのゲーム記録

自分用ゲームプレイ日記

【レビュー】Slay the Spire(2回目)

 

 

 

 ローグライトダンジョン攻略+デッキ構築型カードゲームという流行ジャンルを生み出したゲーム。

リリースは2017年だが、いまだに新キャラ追加などのアップデートが行われている。

 

事前に組んだデッキでプレイするカードゲームに対して、デッキ構築そのものをゲームに組み込んだ「ドミニオン」がデッキ構築型のカードゲームというジャンルを開拓したが、このSlay the spireも、スタート時は固定された初期デッキが組まれており、ゲームプレイの中でカードを加えたり取り除いたりしながら、より強いデッキを作りつつクリアを目指していく。

一周クリア1時間程度で終わるお手軽さながら、なかなか勝ちパターンに入れるデッキが組めず、状況に応じたカードピックやルート選択が要求され、初見でプレイするとかなり難しく感じる。

だが敵の挙動やフロアごとのイベントの傾向、有用なコンボなどの知識が蓄積されてくると、ノーマルモードなら何の問題もなくクリアできるようになる。プレイヤー自身の成長を実感できる点が何よりも楽しい。

 

エンドコンテンツとしては20段階に難度を上げていけるアセンションモードと、条件を満たすことでクリア後に隠しボスと戦えるモードがある。

 

個人的には隠しボスはデッキ構築の幅が狭められれて好きではないが、アセンションを上げていく方はかなりハマって、最高レベルのアセンション20をクリアするところまで行った。アセンション20のクリアトロフィーのデータを見ると2020年2月の段階で、だいたい全プレイヤーの3%程度。

 

プレイ時間は173時間。

 

リリース当時にしばらくプレイしていたが、その時は普通にクリアして一回終わり。今回、新キャラのウォッチャーがアップデートで実装されて改めてプレイしてハマってしまった。結局ウォッチャーではなくアイアンクラッドアセンション20をクリアした。 

 

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アイアンクラッド

アイアンクラッドの強み

スターターレリックが毎戦後にHP6回復という強力な効果を持っていることと、カードの廃棄手段が豊富なことで、戦いながらカードを捨ててデッキを圧縮できるので、多少太ったデッキでも 問題なく戦えるのが強い。

また廃棄以外にも「進化」や「炎の吐息」で呪いや状態異常カードのリスクも許容しやすいため、イベント等でもハイリスクハイリターンの選択肢を選びやすい。

 

アイアンクラッドの勝ちパターン

いくつかあるが、特に有力なのは4つ。

バリケード塹壕+ボディスラム

アイアンクラッドの鉄板戦略。バリケード塹壕で限界までブロック値を積んでボディスラムでボスさえも一撃で叩き潰す。攻防一体で安定感が高く、どのタイプのボスにでも問題なく対応できるコンボだが、立ち上がりが遅く道中のザコ敵に削られやすいのが弱点。

 

「堕落+古木の枝」

カード廃棄すると新しいカードを一枚引いてこれる強レリックである枝に、全スキルカードを0コスト化して廃棄を与える堕落を組み合わせることで、スキルを0コストで使って新しいカードを生成、それがスキルであればまた0コストでカードを使った上にまた古木の枝で手札に補充できるという、回り始めたら最強クラスのコンボ。枝も堕落もレアレリックで手に入りづらいのが難点。

 

「リミットブレイク+死神」

リミットブレイクで腕力を伸ばして、伸びた攻撃力で死神を撃って毎戦HPを大量に回復できるコンボ。相手のHPが残っていないと回復できないなど、専用の立ち回りとデッキ構成が要求され、意外とシビア。またリミットブレイクは腕力を二倍するだけなので、別の手段で腕力を上げないとコンボが始動しない。

 

「瓶詰旋風刃+赤べこ+ケミカルX+ネクロノミコン

条件さえそろえば安定して開幕で全体に100点、200点越えのダメージを叩き出せる最強のコンボだが、要求されるレリックが多く、なかなか揃わない。ロマン砲

 

他にもストライクで固めてパーフェクトストライク特化だとか灼熱の一撃をひたすら強化などのパターンもあるが、高アセンションではやや厳しく感じた。やはり守りか回復がしっかりしていないと押し切られる。

 

アイアンクラッドの鉄板カード

やはりデッキ圧縮の観点から、「腐りにくく」「1枚で複数の状況に対応できる」カードが強い。

 

・進化

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状態異常を押し付けてデッキを太らせてくるタイプの敵にはこれ1枚で対処でき、どんなタイプのデッキに挿しても効果を発揮する。また1コストで15~20という破格のブロック値を叩き出す代わりに手札に負傷二枚を生成する「やせ我慢」や、エナジー+1の代わりにデッキに負傷二枚を加えてくるボスレリック「苦痛の印」などのリスクも大幅に軽減できる。このメリットに対してコスト1は壊れているレベル。「炎の吐息」と組み合わせれば、手札に状態異常が入ってくるだけで1ドロー+敵全体に10点ダメージと、凶悪なコンボの起点にもなる。

 

・旋風刃

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 全体攻撃系のカードは1枚は欲しい。その中でも最も用途が広く使いやすいのが旋風刃。コスト当たりのダメージはなぎ払いに劣るが、残りエナジーを調整することで必要なだけのダメージが出せるので無駄がない。3コストで大きいダメージを出したい状況でも、1コストで広く薄くダメージを与えたい状況でも使えるのでまず腐らない。2層の厄介な雑魚敵であるビャード対策としても有効。多くの状況に対してこの1枚で対応できるということで、デッキの圧縮にも貢献する。しかも腕力UP、エナジー増加、どちらにも強力なシナジーがあり、何よりネクロノミコンとのシナジーが強力無比。瓶詰できれば開幕で全体に高いダメージをバラ撒けるロマン砲にもなり得るというポテンシャルの塊。 ケミカルXを入手できれば0コストで撃っても2回の全体攻撃が出る。なお相手にトゲ持ちがいると反撃ダメージで死ぬのが唯一の弱点。

 

・バトルトランス

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0コストで3ドローという破格の性能。追加ドローを阻害するという唯一のデメリットも、アイアンクラッドはそもそもドローしまくってデッキを回しきるタイプのキャラではないのでそれほど痛くない。ポンメルストライクや受け流しがあったとしても、先にそちらを切ってからバトルトランスを使えばノーリスクなので、このカードのもたらすあまりに巨大なメリットと比較すれば本当に些細なデメリットでしかない。二枚目がピック候補に出た時はやや優先度が落ちる(バトルトランスでバトルトランスを引いた時の悲しみが深い)が、それでもありがたい。

 

アセンション20クリアで意識したこと

・ネオーのボーナスは祝福1択。3戦目以内にエリートに到達できれば、HP全回復+レリック1という他のどの選択肢よりも大きなリターンが得られる。

 

・最初のころはとにかくデッキの圧縮を強烈に意識していたが、ショップに強レリックが出たときのためにお金を持っておくことを意識するように変わっていった。旋風刃があればケミカルXは絶対に欲しいし、古木の枝が買えるチャンスは逃がしたくない。

 

・イベントでは常にハイリスクハイリターンの選択肢を選ぶ。アセンション20は上振れしないと勝てない。

 

・とにかく心折れずに頑張る。