【レビュー】The Flame in the Flood
滅亡後の世界でサバイバルしている一人の少女を操作して、パートナーの犬と一緒にイカダに乗って川を下っていくローグライクゲーム。
味のあるグラフィックと世界観に絶妙にアクセントを与えるカントリー調のBGM、クラフト要素にイカダのアップグレード、こう並べていくと自分好みの要素しかないのだが、プレイしてみるとコレジャナイ感がありすぎて数時間でリタイアしてしまった。
プレイフィールや雰囲気はDon't Starveに近い。
なぜこの約束された神ゲーがこうまでコレジャナイのか、私はイカダでの川下りパートのアクションゲームとしてのあまりの出来の悪さにあると思う。
いや、出来が悪いというと語弊があるかもしれない。好みではないのだ。
このゲームの場合、少しずつイカダをアップグレードして旅を有利にしていける点が非常に楽しいのだが、このイカダの操作性が極端に悪いのである。全然思ったように動いてくれない。
これは意図的な仕様で、アップグレードして舵やエンジンを取り付けることで快適に操作できるようになるのだが、操作ミスで漂流物や島にぶつかるとイカダの耐久度が下がり、修理のための資材が必要になる。貴重な資材をそこに使った結果どうなるかというと、アップグレードが遠のくのである。とにかくこのイカダの川下りで萎えてプレイを続ける気にならない。操作性に縛りをつけられるのは全く性に合わない。
このイカダの川下りパートを楽しめる人なら面白いのかもしれないが、完全に期待外れだった。こういうのがやりたいわけではないのだ。