zenioのゲーム記録

自分用ゲームプレイ日記

【レビュー】ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島

 

イクラで爆発的に流行したサンドボックス型のブロックメイキングゲームをスクエニが臆面もなく流行に乗りドラクエのIPを使って作ったゲーム。

スクエニは嫌いだったが、前作はつい体験版をやってみたら死ぬほど出来が良かったので購入してしまった。

その流れで2は発売日にパッケージ版を購入してしまっていた。

12/29にストーリーモードクリア。20時間足らずか。

 

youtu.be

 

 

このジャンルならマインクラフトでいいでしょ、という当然の疑問に答えるべく、このシリーズはきっちりと差別化がなされている。

 

イクラ → 自由度高い、グラフィック古臭い、パッドでの操作性並以下

ビルダーズ → 自由度低い(クリア後は高い)、グラフィック良い、パッドでの操作性良い

 

とにかくパッドに最適化された操作性の良さが一番の強みだろう。長々とブロックを集めて建築するゲームだから良好な操作性は必須条件と言える。ドラクエらしく戦闘の要素も多いが、建築するためのツールと戦闘用の武器を振るボタンがきっちり切り離されていて快適。ブロックを置くターゲットの視認もしやすく、L1L2ボタンで上段下段の固定も可能。

 

一方でビルダーズの弱みは圧倒的な自由度の低さ。とにかくあれ建てろ、これ集めろ、あいつ倒せ、とお使いの連続で、このジャンルの醍醐味である自由な建築で遊べるようになるのはストーリーモードをクリアした後。この長過ぎるチュートリアルが建築を楽しみたい人にとっては単なる苦痛でしかない。一方で、あまりに高い自由度で何をしていいか分からなくなる人にとっては有難いガイドとも言えるので、このジャンルの導入作品としては弱みというより強みにもなっている。

 

本作は前作に比べてこの強み、弱みが更に強調されている。前作のシステム上の不満点はほぼ解消され、自由に建築できる状態にさえなれば間違いなく前作より楽しくなっており、パッドでの操作性を重視する私にとってはフリービルドだけを見ればかなり神ゲーに近い存在になっている。

ただし、イベントのフラグ管理の設計と実装が信じられないほど頭が悪く、発売後から普通に遊んでいても十分ハマる可能性のある進行不能バグが発見されており、ただでさえ低い自由度にさらに縛りをつけられている。フリービルドモードでさえある程度進めるまでは進行不能バグが隠されている。この種のバグが撲滅されるまでは購入は全くお勧めできない。(追記:2019年4月時点ではほぼバグは解消されている)こういういい加減な売り方をするメーカーには天罰を下すべき。

 

 

前作に比べて良くなった点は以下の通り

・序盤からハンマー等の工具に耐久度が無くなり、壊れた工具をいちいち作り直す手間がなくなった。

・ブロックの再配置、向き変更ができるようになった。(が、一度置いてから再度拾い上げないと向き変更できないのはやはり無能の所業)

・水の挙動が前回よりマシになった。高台にも水場が置けるようになった

・住人が農業・建築等の色々な仕事をするようになった。

・ある程度ゲームを進めると、良く使う素材はいちいち集めなくても無限に供給できるようになった

・建物の高さ制限がかなり高くなった

・ストーリーモードの合間にフリービルドモードに移行できるようになった

 (と言ってもかなり窮屈なフリービルドだが…。おそらくクリア後は完全フリー。)

・自分の建築を設計図としてテンプレート保存できるようになった。

・最終的に「ビルダーズアイ」というわざわざキャラを移動させなくても建築ができる神アイテムが手に入るようになり、大型建築作業上のストレスが大幅改善された。 

 

悪くなった点

・ストーリーモードのフラグ管理がガチガチになり、先回りして進めなくなったどころか下手をすると進行不能バグで詰まるようになった。(追記:バグはパッチで解消されている)

・〇ボタンがビルダーアイテムの切り替えとアクションボタンを兼ねており、しょっちゅう誤爆するようになった。UIが比較的優れているこのゲームで最大の汚点と言える。

・ボス戦が単なるギミック頼みの力押しになった。なぜビルダーズなのにビルドで戦わせないのか。

 

以上、前作に比べて細かい不満点は全体的に解消され、とても良くなった。悪い点も上げた三点以外には特に見当たらないのだが、残念ながら進行不能バグは致命傷なので発売時点では最低評価を付けざるを得ない。