zenioのゲーム記録

自分用ゲームプレイ日記

【レビュー】深淵の探索者(R18)

深淵の探索者

 

2D見下ろし型のダンジョン探索型RPG。マップのランダム生成やパーマデス等の要素はない、ウィザードリィライクなゲーム。クリアまで25時間ほどかけた。

マップ探索、戦闘UI、いずれもRPGツクールで作ったような雰囲気で、どちらかと言えばレトロゲームっぽい。同人エロゲーだが元々人気フリーゲームの「パトルの軍事博物館」シリーズを作っていた作者がゲームシステム部分を担当していることもあり、ゲーム部分はきっちりしている。

マップ探索、戦闘ともに難度(調整可能)はそれなりに高めで、このジャンルが好きな人はだいたい気に入ると思う。ただしランダムに付与される能力を持った装備品などは登場しないし、武器に関してはドロップ品よりも店売りや合成で手に入る武器が最も強いため、ハクスラ要素を期待すると肩透かしを食らう。

ダンジョンの雰囲気は暗いがシナリオ、エロシーンともにどちらかと言えばコメディタッチでシリアス感はない。

 

 ■ダンジョン探索

 ダンジョンの構造は複雑でギミックが多く、攻略の手ごたえはある。

 オートマッピング機能が制限されており、マップを見るためには回数制限のある魔法を使う必要があり、マップ表示はその場限りで常時表示されるわけではない。スムースにマップ探索しようと思うとマップを覚える必要があるが、やはりめんどくさい。個人的にはオートマッピングは欲しかった。

 通常の敵とのエンカウント率は低いが、部屋に入ると1回高確率でエンカウントする仕様のため、ある程度エンカウントを自分でコントロールできる点は良い。

 

■戦闘

 最高難度では未プレイだが、それより一つ下の「ヒロイック」難度では全滅しまくるような難度ではない。また比較的レベルも上げやすいので実際にはそれほど難しくはないが、力押しでは雑魚に足元をすくわれることもあり、属性やステータス異常は考慮する必要がある。特に新しいフロアに足を踏み入れたばかりのタイミングだと、相手の弱点属性をつける攻撃手段が手に入っていない場合が多いので、難しく感じる。

 

■キャラクター育成

 キャラの役割は固定化されていてビルドの要素はほとんどない。イベントで入手可能になる「グリモア魔法」が安定して強いので主人公以外はほぼこれ一択になる。グリモア魔法は単純に性能が高い上に、そもそもシステム上魔法がMP制でなく回数制なので、使える魔法の種類が増えるというのはMPが二倍になるに等しく、しかも僧侶でも魔法使いでも共通して各属性攻撃魔法・回復魔法が使えるようになるので、ほぼ全員ドラクエで言う賢者になるに等しい。アクセサリ欄を一つ潰す程度のデメリットとは釣り合わない強さ。手ごたえを楽しみたいなら使わない縛りの方が良い。