【レビュー】必勝ダンジョン運営方法
必勝ダンジョン運営方法 - オンラインゲーム - DMM GAMES
ゲーム内容のレビューについてはリリース直後の古い情報なので削除しました。
シナリオの薄っぺらさについては少し考えたことがある。
この作品では登場するすべての人物が主人公の引き立て役か都合のいいダッチワイフのどちらかであるわけだが、それにしてもその徹底ぶりは群を抜いている。
自分の理解としては「なろう系」と言われるライトノベルの類型として、とにかく強くて賢い主人公がスタンドプレーで大活躍、出てくる女キャラはみんなばんばん股を開くみたいな型があるわけだが、その手の小説であっても物語上の緩急というか、主人公や仲間が追い詰められて危機を迎えるシーンは普通はある。SAOとか、ログホラとか。
ところがこのシナリオでは緩急として必要な主人公や仲間の危機さえも徹底排除されている。例えば第二章で主人公PTが他国に遠征する場面があって、本体は安全な本拠地に置いておいて、精神だけドッペルゲンガーに乗り移らせて出かけるという描写がある。
その描写の意味は何かと言えば「この作品では主人公や仲間は完全無欠であって、危機に陥ることさえあり得ません。蹂躙されるために用意された雑魚を遥か高みから蹂躙するだけのお話です」というメッセージに他ならない。自分にはその話の何が面白いのか全く分からないのだが、作り話の中であってもそこまでの安心感を得たい、というニーズがあるということなのだろう。
しかし、ゲームの無敵モードや強くてニューゲームがすぐ飽きるにせよ楽しいのは分かるので、そういう楽しみ方をされているのかもしれない。
Not for me.